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2015.10.01 Thursday
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旅行の写真とか、編み物の写真とか、あみぐるみ動画とか。
北村薫氏講演会
2015.03.01 Sunday
作家・北村薫先生の講演会に行ってきました。
私が先生の作品と出合ったのは、1996年にNHKでドラマ化された「スキップ」。 17歳の女子高生が目覚めたら42歳になっていた……という話です。 ドラマでは途中までしか見なかったので、最後は元の女子高生に戻れるのかな? なんて思っていました。あと「谷間の百合」の件しか覚えてないです。 そして、中学の時に進研ゼミで原作が紹介されていたのを見て、買って読みました。 これ、主人公は42歳のまま、42歳である事を受け入れて終わってしまうんです。 中学生の自分には納得できなかったですね。 その後、年を重ねるごとに読み返し、段々と理解が出来るようになりました。 再会した高校の頃の友人に、「小さい子供の声を聞くと、自分が呼ばれている気がする」と言われて、主人公が「私にはそれが分からない」と泣く場面の、なんと切ない事か。 自分自身が42歳になった時に読み返すのが楽しみではありますが、その時の状況によって違う感想を持つのだろうと思います。 ただ、その私も17歳には戻る事は出来ないのです。 さて、講演会の第一部では「北村薫が語る日本の出版文化」のテーマで進められました。 巻物の状態の「方丈記」や、「黄表紙」などを実際に見せていただきました。 「方丈記」は巻物を伸ばしても教室の端から端までいかない長さなので、短い短いと言われてましたが、「ゆく河の流れは〜」の冒頭しか覚えて無い自分には、「あ、結構長いな」と思ったり。 北村先生の語りは軽妙で分かりやすかったです。小説でも言葉遊びやジョーク、話が脱線する感じがある(それが良い)のですが、語り方も似ているな、と。やっぱりこの小説を書いてるひとだな、と思いました。 第二部では「北村薫の創作活動」をインタビュー形式で送りました。 大方「詩歌の待ち伏せ」の話をされていたように思います。こちらは会場でも販売があり、なんとサインもいただきました。 今月末には「太宰治の辞書」が刊行予定との事。あと短編集も出るそうです。文庫化を心待ちにしております。
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